元幹事長、副会長 日向豊雄 


 同窓会本部や他の支部に先駆けてホームページを開設されるということ、関西鶴翔の若さと熱意に敬意を表します。

 関西鶴翔同窓会は昭和631988)年6月に創立しましたので、満13年を過ぎたことになりますね。13年余の間に竹内会長、鈴木、佐藤両副会長など創立以来の貢献者達を失ったのは悲しい出来事でしたが、役員の平均年齢は若返って活気を増したのでしょう。

 「創立時のお話など」とご注文がありましたが、昔話は退屈でしょう、一つだけにします。

 何もないところに何かを創るということには、ルーチン化されたものを運営することとは違った仕事ですので、色々と新しい経験をさせて貰いました。その一つが、「面識もない人達の間から、どうやって役員を選ぶか」で、もう一つは「お金がない所から、運営資金をどう都合して行くか」でした。役員選定の話は止めて、資金の話をしましょう。

 「或る支部ではこれで支部を創ろうとポンと50万円を拠出してくれた人が居たそうだ」と事務局長の工藤君が情報をもたらすと、「そういうのは良くない」と竹内会長、少数の人の同窓会になってはいけないというご意見でした。

 最初の運営として、事務費などは自腹でやることにお願いしました。面白いことに幹事の人達は大方酒好きで、寄り合って呑む事の好きな人達でした。幹事会を梅田の安い店で何度もやりました。会計は少額の割り勘でしたが、余裕ある人は切りの良いお札を12枚と拠出して、余分を会の資金として繰り入れるようにしました。お酒が入ると気前が良くなるので、資金は順調に貯まってゆきました。こうして第2回総会の頃にはやっと安心して運営できるようになったのでした。

 一般に同窓会などでは、幹事会には同窓会費からの補助があるのが普通のやり方だろうと思いますが、あのころは幹事会が自費であっただけでなく、資金拠出の場だったわけです。こういうやり方がかえって幹事達の「自分達で会を育てるのだ」という気持ちを盛り立てたのではないかと思っています。竹内前会長の慧眼に感服しているところです。

 ひいき目があるかもしれませんが、私は関西鶴翔が数ある支部のなかで最も同窓会らしい同窓会だと思っています。前同窓会会長の酒井忠明さんも、懇親会の席で「この支部が一番良いの」と、誰かに漏らしておられたと伺っております。

 会員の皆さん、殊に幹事の皆さん、自信を持って「ホームページ」という新しいメディアを駆使して、新しい境地を開かれるよう、敬意と共に希望いたします。

創立当時の思い出

・・・酒呑んで資金調達・・・