前回はボルドーのぶどう品種について述べましたが、ボルドーの赤ワインはすべて複数のぶどう品種を組み合わせてつくられます。

 これに対して
ブルゴーニュのワイン(赤及び白)は単一品種を使用しているのが特徴です。主な品種は次の三つですから憶えておきましょう。赤ワイン用は@ピノノワールと、Aガメイです。白ワイン用は殆どシャルドネです。

 「ブルゴーニュ」はフランス中東部の南北に細長い形で連らなっている地域です。その一番北の端が「シャブリ地区」シャルドネ種のぶどうから香りの豊かな、やや酸味の多い辛口の白を生み出しています。ワイン名も「シャブリ」と云い生の魚介類との相性のよさで人気があります。レストランで白ワインを選ぶのにどれにしようかと迷うようでしたらシャルドネ種のものがおすすめです。値段のランクは色々で又、多くの国でつくられていますが、どれを飲んでも決して失望はしないでしょう。

 
「シャブリ地区」から南へ「コート・ド・ニュイ」「コート・ド・ボーヌ」の地区が連なり南の端に「ボジョレー地区」があります。ここの赤ワインは皆さんもご存知の通り毎年11月の第3木曜日に解禁になる新酒「ボジョレー・ヌーヴォー」で有名です。ここのぶどう品種はガメイで、フルーティな軽い味のものから芳醇な香りでコクのあるものまで幅広い味わいのワインがつくられます。

 
ブルゴーニュの赤ワインはボジョレーを除けばすべてピノノワール種からつくられています。かの有名なロマネコンティ(世界一高価なワイン)もピノノワールです。ここまで、フランスのぶどう品種の主なものを8種類ご紹介しましたが、他にもまだ沢山の種類があります。 しかし、まず手始めに憶えておくのはこの程度で結構です。

 自分の飲んだワインのラベルをみて必要な情報はこまめにメモをとっておきましょう。レストランのソムリエやワインの担当者に気軽に質問して興味のある情報があればそれもメモしておきましょう。その努力が皆さんをいつの間にか「ワイン通」にしてくれる筈です。